お伝えしたいお葬式のこと

マスクが店頭から消えて久しいのですが、最近、店先で見かけるようになりました。１００円ショップで、３枚入りが１００円で売られていましたが、これはかなり例外的で、まだまだ高くて手が出ません。

５０枚入りが２千５００円とか３千円で売っているのを見ました。以前は６千円くらいで売っているという話も耳にしましたから、かなり値が下がって来たようです。

これは、みんなが高いマスクを買わず、手作りするようになった、洗って使える布マスクを使うようになったから、などの理由があるようです。

値上がりを見越して、買い占めたものの、高値ではそう簡単に売れなくなったのでしょう。

私は一枚のマスクを、毎日ハンドソープで手洗いして、三日くらい持たせる涙ぐましい工夫をしています。まだマスクの在庫はありますが、使っていればそのうちなくなるのは、当然のことです。

いつか、マスクがなくなってしまう。その時にマスクの供給が十分で、値段も高くなければいいのですが、そうでなかったときのことを考えておかねば。

新聞に、マスクの型紙と、作り方が載っていました。それを取ってあります。

外出自粛の、ちょうどいい手慰みになりそう。材料は家にあるもので間に合いそう…布マスクも買えば高いもの。

そう思って、材料のハンカチやガーゼ、ゴムひもをテーブルに置きました。

型紙を手に取って、大きさを確認します。これなら２枚作れそう。２枚あれば毎日洗濯して使えるわよね。これがあれば、マスクを買わずに済むわ。

しかし、私は裁縫が苦手なのです。

ハンカチをためつすがめつ見ていると、ふと、目の前のテレビが目に入りました。そのテレビを置いてある台に、かなり埃が溜まっているのが目につきました。床に目を移すと、何やら食べこぼしのようなものや、髪の毛が落ちています。いつの間に、こんなに汚れたんだろう？

そうだ、そろそろ掃除をしなくちゃいけない。

そう思うと、いてもたってもいられなくなって、はたきを出して、家具の上の埃をはらはらと、落とします。

ああ、やっぱりこんなに埃が…観葉植物を移動させたり、おいちゃんの写真を避難させたりして、掃除機をかけ、水拭きシートを付けたモップで家中を拭きます。

家具はからぶき専用の雑巾で埃を取り去ります。ああ、きれいになった。

掃除って結構疲れるから、何か大変充実した気になります。

私って働き者。気持ちも満足します。

ですが。

気が付くと、マスク材料はテーブルの片隅に追いやったまま。

物心つくくらいから、そうだったように思います。

苦手な勉強をしなければいけないとき、気が進まない仕事（例えば確定申告のような）をしなければいけないとき、気が付くと掃除をしています。そして、本来しなければならないことはそのままに、気が付くと一日は終わっているのです。

自分の苦手なこと、したくないことをするときに、掃除をしたくなるって、ありませんか？

私はどうも、その傾向があるのですが。

だからと言って、掃除が好きな訳ではありません。不思議なことです。