なずな日記

2020.04.14

志村けんさんの死

志村けんさんの死

新型コロナウィルスは、4月になっても終息するどころか、まだまだ患者数が増え続けています。どうなるんだろう。そう思っているうちに、緊急事態宣言が発令されました。

 

こんなことは日本国民にとって、初めての一大事です。

 

不要不急の外出は控えて欲しい。

密閉・密集・密接の「三密」を避ける。

そのようなことで、イベントは中止または延期、学校も休みになっています。

 

不要不急の外出は禁止と言っても、日常の買い物や通勤は可、健康維持のためのランニングや散歩はむしろ推奨とのことです。

 

発令されたのは東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県、そして福岡県です。私の住んでいる神奈川県に発令されているのは当然ですが、今までライバルだと思っていた愛知県が入っていません。

新聞に毎日、感染者数が発表されますが、神奈川と愛知は患者数が同じくらいだから絶対に入ると思っていました。

これには愛知県の人たちも意外に思ったようで、「愛知抜かし」と呼んでいます。

愛知県知事も、「自主的に緊急事態宣言をしよう」と言いましたが、やはり国から発令されるのと自主的に宣言するのとでは重みが違うようです。

 

一方、患者数は多いものの、愛知より少ないのに緊急事態宣言が発令された福岡県では、「なんでうちが」と、戸惑う人もいたのではないでしょうか?

 

テレビでもおなじみの人が感染したというニュースもよく見るようになりました。

特に志村けんさんがお亡くなりになったという報道には、心を痛めた方が多いのではないでしょうか。

 

志村さんが集中治療室に入った時、お兄さんはインタビューに答えました。

「面会なんてできません。会えません」

そのうち、訃報が…

志村けんさんは、新型コロナで亡くなったので、すぐに棺に納められ、そのまま火葬されたとのことでした。

別れの挨拶もできないなんて、死別を経験した私にはどんなにつらい事か、痛いほどわかります。もしおいちゃんとの別れがこんなだったら、亡くなっただけでも悲しいのに。

新型コロナウィルスでお亡くなりになった方の遺族は、みんなこのつらさを味わっていることに、胸ふさがる思いがします。

 

「まだ暖かい」

志村けんさんの骨壺を抱いたお兄さんは、つぶやきました。

この暖かさは、もちろんけんさんの体温ではありません。しかし、お見舞いに行くことも、ご遺体に会うことも許されなかったお兄さんには、骨壺の温かさが、けんさんの体温のように感じたのでしょう。

 

春たけなわのこの季節、本当は電車に乗ってちょっとした観光地や公園に行きたい。たまにはみんなで集まって、お酒や食事を楽しみたい。

 

いけませんと言われると、なおさら行きたくなるのは私だけではないはず…

 

でも、ひと月だけ、辛抱してみよう。ひと月なんか、すぐに過ぎるから、じっと我慢しよう。

そうじゃないと、緊急事態がまた長引くかもしれない。されは避けたい。

 

最後になりますが、志村けんさんはじめ、新型コロナウィルスでお亡くなりになった皆様のご冥福をお祈り申し上げるとともに、ご遺族の悲しみが癒える日が早く来ますようにお祈り申し上げます。

 

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