葬儀への想い(旧葬送空間)

2022.05.26

「約束を守り続ける」ことの意味

「約束を守り続ける」ことの意味

本日は、さくら葬祭が大切にしていることについてお話ししたいと思います。

私たちが創業当初からもっとも大切にしていること、それはお客様との約束事を「守り続ける」ということです。

言葉にすると簡単に聞こえますが、約束を守り続けるということは実はとても難しいことなのです。

それでも私たちが約束を守ることにこだわるのは、このような理由があるからです。

 

【さくら葬祭の考える「約束」とは】

お客様は突然のことに驚き、悲しみに暮れながらもお葬式の準備をしなくてはなりません。

しかも、とても短い時間でいろいろなことを決定しなければならないのです。

葬儀の形式、斎場、日程調整、祭壇の選定、お招きする人数、遺影の選定…etc

果てしなく、小さなタスクがのしかかってきます。初めてのことで戸惑うことも多いでしょう。それでも前に進まなくてはなりません。

そんな中でも、私たちさくら葬祭がご家族の方と話し合って決めたことをそのままに滞りなくお葬式を進めていくこと、すなわちお客様との約束を最後までしっかりと守り続けること、そのことこそがブランディングにつながり、信頼関係を築くということにつながると考えています。

ご家族との約束事とは、なにも期日を守るだけではありません。そのようなことは守って当たり前のことです。

短い時間であっても綿密な打ち合わせをして、どのようなお葬式にしたいのか、しっかりと想いのバトンを受け取ります。

そしてお葬式当日のビジョンを描けるようになっていなくてはなりません。

お客様が期待している通りのことをやったのでは、80点です。期待以上のことをして初めて合格点がいただけると思っています。ここまでしてくれるのか、そう思っていただけてこそ120点、そうしなければ私たちが約束を守ったことにはならないと考えています。

「約束事を守る」とはそういうことです。

「ありがとうございました」と言われるのは当たり前であり、そのくらいのことは葬儀社としてやって当然のことです。

実際の現場ではお客様の期待値は100点からスタートします。ですからほんの小さな気の緩みが減点につながり、それがお葬式全体のイメージになってしまうこともあります。ですから、常に細部まで気を抜くことはできません。

故人様の最後の思い出が、ささいなことで台無しになってはいけないと私たちは常に考えています。

 

【故人様の最後の思い出を守るために】

たとえば、とあるお客様からお聞きした話でこのような出来事がありました。

以前、その方の義理のお父様のお葬式を他社で執り行った時の出来事です。

ある葬儀会社の担当者が「写真をお葬式で飾るので選んでもらえませんか?それはサービスでやります」と言うので、ありがたく20枚選定させてもらったそうです。

しかしお葬式当日、式場に行った時に目に入ってきたのは、がたがたに曲がって飾られている写真でした。

20枚の写真、全てが左右がたがたで、せっかくの写真なのにどれも右肩上がり、左肩上がりとバラバラに飾られていました。

せっかく選んだ写真。飾り方ひとつで几帳面な義父のイメージが台無しになってしまったととてもがっかりされたそうです。

お葬式の準備で忙しい中、わざわざ20枚も写真を選んだ時間は何だったのだろう。たった1枚でもいい、きれいに飾って欲しかったとおっしゃっていました。

このようなこともあるのです。

ただ壁に写真が飾ってあれば良いのではありません。私たちが考える約束事は、その写真によって在りし日の故人様の思い出が蘇ってくるような、その場に居合わせた人たちの心が温まるようなお葬式にするということです。

写真の飾り方ひとつとっても、細心の注意が必要だと考えています。

 

【これからも「約束」を守り続けます】

 

約束事とは、心と心の約束。ご家族の思いに寄り添い、お葬式をただ悲しみの場にするのではなく、しっかりと悲しみに浸りながらも故人様の思い出とともに前を向いて歩いて行けるようにするお手伝いをすること。

約束の本質がわかっていれば、写真をきれいに飾るなど、当たり前のことなのです。

お客様の言葉をそのまま受け取るだけでなく、潜在的な要望、言葉にできていない心の奥深くに隠れた思いを聞き出して、それを私たちが具現化すること。これがプロの仕事です。

それができなければ、ささいなことでも減点になってしまうでしょう。

常に合格点がいただけるようにと、さくら葬祭がずっとこだわってきたことですが、その一方でスタッフには大変緊張が走ります。お葬式が終わるまで決して気を抜くことができません。

しかし私たちは、それでも120点を目指します。それがお客様との大切な約束事。約束を守れない会社にならないように、日々トレーニングを重ねていきたいと考えていきます。

本当に心から満足できるお葬式は、その気持ちが5年経っても続いているはずです。私たちはそのようなお葬式を常に目指しています。

Books

私の葬式心得

本書は、自分を「おくられ上手」に、また家族を「おくり上手」にする一冊として、これからの「理想的なお葬式」のあり方を提案していきます。
株式会社SAKURA 代表取締役 近藤卓司著「わたしの葬式心得」幻冬舎出版より発売中です。アマゾンで好評価5つ星。

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