お伝えしたい『葬儀の知識』

2016.11.27

弦楽のためのアダージョ

弦楽のためのアダージョ

「弦楽のためのアダージョ」はアメリカの作曲家サミュエル・バーバーが、自身の弦楽四重奏曲の一部を弦楽合奏のために編曲したもので、1938に初演されています。

 

アダージョというのは速度を示す音楽用語で「緩やかに、ゆったりと」といった意味です。

アダージョと付いた曲名はたくさん存在しているため、この曲は「バーバーのアダージョ」と呼ばれることもあります。

 

ジョン・F・ケネディの葬儀や昭和天皇の崩御の際に演奏されましたが、決して葬儀のために作曲された曲ではないことは、曲の成り立ちから見れば明らかです。

暗く重々しい曲調は葬儀の雰囲気によく合いますが、高揚感のある後半部分は祈りや魂の叫びを感じさせます。

 

のちにバーバーはこの曲を「アニュス・デイ」という合唱曲に作り直しています。

「アニュス・デイ」とは、ミサの最終章、神に平和を祈る章です。

折しもベトナム戦争が激しさを増していた頃。バーバーは平和への祈りを音楽に託していたのかもしれません。

 

 

 

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