著書:わたしの葬式『心得手帳』

2020.01.03

上質なサービス力の科学 第6日目研修

上質なサービス力の科学 第6日目研修

今回は、「上質なサービス力の科学」7日間集中プログラム

6日目、「上質なサービス力と茶道のつながり」というテーマについてお話しします。

 

このブログ記事では、茶道をとおして上質なサービスを提供するために対象に、その具体的方法をさくら葬祭が継続的に行っている研修を公開していきます。

 

今回第6回目の記事を観終わった後は、サービス力を「上質なサービス力」にする要素である「感性」についてご理解いただけるようになります。

 

今一度、思い出してください。

サービス力=品格×おもてなし×スキル×行動

 

サービス力に必要な「品格」「おもてなし」「スキル」「行動」をこれまでの記事でお伝えしてきました。そして、サービス力を「上質なサービス力」にするために必要なポイントをお話しします。

 

 

上質なサービス力=サービス力×感性である、ということを思い出してください。

 

感性?

 

第4回のブログ記事を思い出してください。

 

あなたがレストランへ行った時、お料理を「おいしそう」と感じましたね。だからこそ山盛りにしてしまった。

 

その時、レストランの内部はどうだったでしょうか。

花が生けてありましたか?

 

絵が飾ってありましたか?

 

それらはどんなものだったでしょう?

 

今の季節にふさわしいもの、あるいはお友だちの誕生日、婚約にピッタリのものだったでしょうか。

 

洗面所には行きましたか?いい香りなどしていませんでしたか?

 

え?何も気づかなかった?

 

ミニスカートのことで舞い上がっていたのかもしれません。

でも、それだけではないのです。

 

アンテナがたたまれているからなのです。

 

「感性」という人間の五感すべてを使って感じ取るアンテナです。

 

「おいしい」・・・味覚

「花が美しい」・・・視覚

「いい香りがする」・・・嗅覚

「心地よいBGMが流れていた」・・・聴覚

「椅子のビロードを触ったらなめらかだった」・・・触覚

 

どなたにも「感性」が備わっています。

 

それを感じない方は、ただアンテナがたたまれていたり、さびていたりするだけなのです。

 

訓練しなければ感性は磨かれない?

 

いえ。

 

お茶をとおして、知らず知らずのうちに「感性」は磨かれていくのです。

 

お菓子をいただき、お茶を飲む。

 

それだけのことでいいのです。

 

おいしいお菓子だ。

 

きょうは十五夜だから「うさぎまんじゅう」だった。

 

丸いおまんじゅうを乗せるお皿は、丸いものより四角の方が何となく合いそう。

やっぱり、いい感じ。

 

いただきます。わ、あんこがおいしい。

 

皮もちょっとふんわりした感触だ。

 

そういえば、この皮には山芋がすって入っているってことだった。

 

甘いお菓子が口に入ったあとは、いよいよお抹茶だ。

 

シャカシャカシャカ、なんていい音なのだろう。

 

これまでに聞いたことのない音だ。

 

いよいよお茶碗を持ってお茶を飲む。

 

お抹茶茶碗っていうのは、なんて手の中にすっぽり入るのだろう。

 

それにこの感触、これは萩っていう茶碗だった。

 

なめらかだけど、ちょっとぼこぼこして。とてもあったか味を感じる。

 

茶碗に口を寄せると、プーンとお抹茶のかおりが・・・

 

新しいほど香るそうだから、新鮮なうちにどんどんいただかなくては。

 

「ちょうだいします」

 

なんだか照れるけど、それがお茶の決まりの挨拶。

 

ちょっとだけ、かしこまった気分になり、まずはひとくち。

 

熱いけれど、やけどするような熱さではない。これくらいがおいしいと思う。

 

こんな少しの量なのに、飲み終わったあとはおなかの深いところがポッと温かくなっている。

そして、心まで温かくなっているのがわかる。

 

たった一服のお茶を飲むだけで、五感をフル回転させていることがおわかりいただけることでしょう。

 

 

これはほんの導入の部分です。お茶を続けていくことによって、感性は磨かれ続けていきます。

 

 

以上、今回はサービス力を上質なサービス力にする「感性」について最も大切なポイントを凝縮してお伝えしました。

 

サービス力=品格×おもてなし×スキル×行動

 

そして

 

上質なサービス力=サービス力×感性

となります。

 

いよいよ次回、最終回の記事では、「私が考える茶道の原点」をお伝えして行きます。

 

 

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