著書:わたしの葬式『心得手帳』

2020.12.14

『わたしの葬式心得』3,000件以上の葬式をサポートしてきた葬祭ディレクターの思い

『わたしの葬式心得』3,000件以上の葬式をサポートしてきた葬祭ディレクターの思い

本日は、さくら葬祭の代表取締役である近藤卓司の著書「わたしの葬式心得」を引用しながら、故人もご家族も本当に満足のいくお葬式とは?残されたご家族が幸せになるお葬式とはどういうものか?ということについて考えてみたいと思います。

代表は葬祭ディレクターでもあり、これまで3,000件以上のお葬式をサポートしてまいりました。その経験から、より良いお葬式の実現のためには、おくられるご本人が、自分の「おくられ方」を具体的に決めておくということが何よりも大切だということを痛感しています。

おくられる側も、おくる側も、お互いに思い合っているのに気持ちがすれ違ってしまうのは、明確な方針が示されていないことによります。そのことをお伝えしたくて、代表はこの本を著しました。

 

【「できる範囲でいいよ」が残された家族にもたらすもの】

親なら誰しも、子供には迷惑をかけたくない、お金の苦労もさせたくないと考えているでしょう。ですから、葬儀に関しても、

・できるだけ簡素でいい
・お金はかけなくていい

と、ご家族に伝えている方も多いと思います。その思いはよく理解できます。

しかし、これまでたくさんの葬儀に関わってきた経験から、「葬儀というものは本当に故人の意向だけで成立するものなのだろうか?」と思うことがしばしばありました。

あなたが亡くなった時、ご家族には冷静に考える時間がありません。「内輪だけでいい」「できる範囲で」と生前伝えておいたとしても、それが「どの程度なのか」は、残されたご家族が判断しなくてはならないのです。

“葬式のスタイルは個人の気持ちや土地柄、宗教等によって様々あり、そのどれも間違ったものはないのですが、多くお人は自分が今まで経験した葬式こそが「正しいお葬式」だと思い込む傾向があります。(本文より)”

そのために、親族間で意見が食い違うということはよくあることです。

配偶者の方が、生前のあなたの言葉通りに簡素に葬儀を終わらせようとしても、そこに親戚が割り込んできて、あの人も、この人もと声をかけていると、あっという間に大型のお葬式になってしまうでしょう。

故人が望むようなお葬式にしてあげられなかった…とご家族が後悔するようなことは、あなたも望んでいないはずです。

だからこそ、生前に思いつく限りの準備を、具体的にしておく必要があるのです。

 

【自分のお葬式は自ら考える時代】

悲しみと混乱の中で、何もかもを自分たちが考えなくてはならないとう状況にしてしまうというのは、ご家族の負担を減らすどころか、逆に増やしてしまいかねません。

そのような事態は、なんとしても避けたいものです。

ご家族に負担をかけないためには、

・どういうお葬式にしたいのか
・葬儀社はどこに頼むか
・予算は○円

というように、具体的に道筋をつけてあげることが大切です。

いつ死ぬかは、誰にもわかりません。しかし、特に大きな病気もせず、健康に毎日を送っていると、自分の葬儀のことを考えるというのはなかなか難しいものです。がんで余命宣告でもされない限り、生前準備をする人はなかなかいないでしょう。

自分の死について、現実味をもって考えることは難しいので、そんな時は「あと何年生きたいか」と考えてみるのはどうでしょうか?

・75歳まで生きる
・孫が成人するまで生きる
など、具体的なゴールを設定すると、イメージしやすいでしょう。

その限られた時間の中で何をするか。

・人間関係を整理する
・相続税などお金の問題
・葬儀費用はどうするのか?
・身の回りの趣味の品々の整理
などを、自分が元気なうちに考えておく必要があります。

“このように考えながら、自分が行きたいと思った年月までのロードマップを作るのです。その中に自分の葬儀のスタイル選びや葬儀社選び、場合によっては墓地の選択なども組み込んでいきましょう。(本文より)”

漠然としていたものが、だんだんはっきりしてくるのではないでしょうか。

 

【お葬式は人生の中継地点。では、その先にあるものは?】

自分の死というものと正面切って向き合うことは難しくても、この先の人生をどう生きるかと考えると、葬儀もポジティブな視点で見られるようになってきます。

そしてもう一つ重要なポイントが、葬儀は「終わり」ではなく、あくまでも人生の中継点だということです。

確かに、この世にお別れを告げることで、あなたの人生は一旦終わりを告げるでしょう。しかし、葬儀の後も、ご家族の人生は続いていきます。

悲しみは徐々に薄れていきますが、四十九日、一周忌、三周忌など、法事のたびに葬儀のことを思い出し、あなたのことを偲びながら生きていくのです。

そう考えると、あなたの人生は葬儀を行って終わり、ではないことがお分かりいただけると思います。

葬儀の記憶とともに、あなたはご家族の中に生き続けています。さらにそのご家族も、いつかはこの世に別れを告げる日がやってきます。その時には、子から孫へと、葬儀の記憶も受け継がれていくのです。

こう考えると、葬儀というのは、親から子へ、子から孫へと永遠に受け継がれていく記憶装置のようなものなのです。

“あなたの望むお葬式の形、あなたにふさわしいお葬式のスタイルも、こうした流れの中で考えてみてはいかがでしょうか。(本文より)”

 

後悔しない、納得のいく葬儀ができれば、ご家族はいつまでも故人を温かい思いで偲ぶことができます。

亡くなったご本人にとっても、残されたご家族にとっても葬儀は大切な人生の節目。ご家族がこれからも幸せな記憶とともに心穏やかに過ごしていくためにも、「おくられる側」と「おくる側」が気持ちを擦り合わせておくことがとても大切です。

 

【ぜひ一度、事前相談をご利用ください】

“あなたとともに歩んだ人生、子として育ててもらった時間、やさしいおじいちゃん、おばあちゃんの思い出。そうした貴重な時間が、お葬式の一場面、一場面とともに何度も想い出され、残された家族に勇気や希望を与えるようであってほしい。(本文より)”

このような思いを胸に、代表は「わたしの葬式心得」を執筆いたしました。葬儀社の選び方からお葬式のコンセプトづくりなど、具体的な生前準備の方法は、本に記載しております。

 

どんな葬儀の形が自分に合っているのだろう?家族も納得してくれるのだろう?ご興味のある方は、ぜひ一度、事前相談をお申し込みくださいませ。

Zoom等でも面談を行なっておりますので、お気軽にお問い合わせください。ご相談いただいた方には、著書をプレゼントさせていただいております。お葬式について、一度真剣に考えてみる機会になれば幸いです。

ご相談はもちろん無料ですので、ご安心ください。人生相談でもするつもりで、お気軽にご連絡ください。お待ちしております。

Books

私の葬式心得

本書は、自分を「おくられ上手」に、また家族を「おくり上手」にする一冊として、これからの「理想的なお葬式」のあり方を提案していきます。
株式会社SAKURA 代表取締役 近藤卓司著「わたしの葬式心得」幻冬舎出版より発売中です。アマゾンで好評価5つ星。

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